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berry と very、同じ音になっていませんか?——日本語話者が見落としがちな /b/ と /v/

/f/ と /v/ の区別に苦労してようやく身につけたのに、いざ話してみると berry と very が同じ音、boat と vote も区別がつかない——実はこれ、さっきとは別の落とし穴です。今度は声帯が振動しているかどうかではなく、唇が完全に閉じているかどうかが問題になります。

なぜこの区別が日本語話者にとって特に抜け落ちやすいのか

日本語のバ行(バ・ビ・ブ)は英語の /b/ にかなり近い音ですが、日本語の音韻体系には日常的に使う /v/ に相当する音がそもそもありません。「ヴ」という表記はカタカナ語で見かけることはあっても、実際の会話でこの音を使う場面はほとんどないはずです。結果として、綴りが v の単語に出会うと、口はいちばん手近な音——バ行に近い /b/、あるいは /w/——に流れてしまい、berry と very、boat と vote が同じ音になってしまいます。

この二つの音の本当の違い

/b/ と /v/ はどちらも有声音なので、「喉に指を当てて振動を確認する」というさっきの方法はここでは使えません。両方とも振動するからです。違うのは調音の方法です。/b/ は破裂音——上下の唇を完全に閉じて息をせき止め、それを一気に解放して短く「破裂」させます。/v/ は摩擦音——下唇を上の前歯に軽く当てますが、完全には塞がず、隙間から息を途切れずに漏らし続けながら声帯を振動させます。「完全に塞いでから弾く」のと「隙間を残して漏らし続ける」の違いです。

実際に使えるテスト:その音を伸ばせるか

これがいちばん分かりやすい判定法です。/b/ は息をせき止めて一気に解放する音なので、物理的に伸ばせません。できるのは「b-b-b」と短く繰り返すことだけです。/v/ はサイレンのようにいくらでも伸ばせます——「vvvvv」——隙間から息が漏れ続けているからです。試しに、どんな子音でも3秒間伸ばしてみてください。伸ばせるなら /v/、短くしか出せないなら /b/ です。

この違いだけを取り出す最小対立対

なぜこの違いをわざわざ練習する価値があるのか

berry と very を混同しても、たいてい文脈が助けてくれます。けれど best と vest を混同すると、最上級と衣類の名前が入れ替わってしまいます。"my best" と "my vest" はまったく違う意味で、聞き間違えたときの誤解は見た目より大きいものです。さらに厄介なのは、この区別自体があまり教わらないことです。多くの発音教材は /f/-/v/ の区別に時間を割いて終わり、/b/-/v/ も同じくらい混同されやすいペアだとは触れません。だから /v/ に必要な振動は身についても、唇を完全に閉じてしまう /b/ の癖には気づかないまま、ということが起こります。

練習の順番:まず完全に閉じる、それから意図的に隙間を残す

まず /b/ から。唇を完全に閉じ、少し圧力をかけてから一気に解放します。b-b-b と繰り返し、「完全に塞ぐ」感覚を確認してください。次に /v/。下唇を上の前歯に当てますが、今度はわざと隙間を残し、そこから途切れなく息を漏らしながら振動させます——vvvvv。この二つを何度か切り替えて、「唇を完全に閉じる」のと「唇をわざと開けたままにする」という一つだけの違いに意識を向けてください。その感覚が残っているうちに berry-very、best-vest に戻ってみましょう。

自分の唇が本当に閉じているのか、それとも知らないうちに v を b にしてしまっているのか——PHONO はカメラを向けるだけで英文を単語ごとに IPA で表示し、米英どちらの音声も聞き比べられます。
ダウンロード:https://apps.apple.com/us/app/phono-english-phonetics-ipa/id6783243417 · phono.douhouse.com