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cot と caught、ずっと同じ音で読んでいませんか?——アメリカ英語だけで融合した /ɒ/ と /ɔː/

アメリカのドラマや発音動画で耳を鍛えていると、いつの間にかこう思い込んでしまうことがあります。「cot と caught はだいたい同じ音」「law の母音も lot とそんなに変わらない」。だったら一つの音として覚えてしまえばいい——ネイティブもあまり区別していなさそうだし、と。

ところがイギリス英語の音源、辞書の発音記号、IELTS のリスニングに切り替えた瞬間、この思い込みは崩れます。/ɒ/ と /ɔː/ ははっきり別の母音として表記されていて、混同すると聞き間違えたり、言いたい単語とは違う単語に聞こえてしまったりします。

聞き分けられなくて当然——それは本当に「融合」しているアクセントがあるから

これは "cot–caught merger" と呼ばれる現象で、実際に多くのアメリカ英語(カリフォルニア、カナダなど)で /ɒ/ と /ɔː/ が一つの母音に融合しています。ただしこれは数あるアクセントの中の一つにすぎません。標準的なイギリス英語(RP)ではこの二つは完全に別のままですし、アメリカ英語の中にも区別を保っているアクセント(北東部や南部の一部)があります。辞書の発音記号は「二つの音は別」という体系を採用しているので、普段聞いている音源で融合していようがいまいが、覚えて聞き分けるべきなのは常に二つの異なる音です。

/ɒ/——短く、あごを開き、伸ばさない

唇を軽くすぼめつつ、あごはしっかり開き、音は始まってすぐに切り上げます。出てくる単語:cot /kɒt/、lot /lɒt/、top /tɒp/、not /nɒt/、stock /stɒk/、collar /ˈkɒlə/、wok /wɒk/。

/ɔː/——長く、唇を丸めて前に押し出す

唇はさらに丸め、前に押し出すように。舌の位置はやや高く、やや奥へ。そして明確に長く伸ばします——記号の「ː」は飾りではなく、伸ばせという指示です。出てくる単語:caught /kɔːt/、law /lɔː/、walk /wɔːk/、bought /bɔːt/、stalk /stɔːk/、caller /ˈkɔːlə/。

ミニマルペアで並べて練習

なぜ練習する価値があるのか

融合したアクセントの音源だけで耳を鍛えてきた場合、本当に一度もこの違いに気づいていない可能性があります。イギリス英語の教材や正式なリスニング試験に切り替えると、wok(中華鍋)と walk(歩く)、law(法律)と lot(たくさん)が耳の中でぶつかり始めます。知っているはずの単語が聞き取れなかったり、言いたかった単語とは別の単語に聞こえてしまったり——相手が意地悪しているわけではなく、単に練習したことのない対立だからです。

練習の仕方

まず /ɔː/ を大げさに伸ばし、唇が自然に前へ丸まっていく動きを感じてください。そのあと /ɒ/ に戻り、あごを開いたまま音を伸ばさずに切り上げます。上のペアを cot、caught、cot、caught と連続で読み、口がこの二つの形を別物として覚えるまで繰り返してから、普段の速さに戻してみてください。

ある単語が短い /ɒ/ なのか、伸ばす /ɔː/ なのか迷ったら——PHONO はカメラを向けるだけで、英文を単語ごとに長さ記号つきの IPA で表示し、米英どちらの音声も聞けます。どのペアが実際に融合していて、どのペアがそうでないのか、耳で確かめられます。
ダウンロード:https://apps.apple.com/us/app/phono-english-phonetics-ipa/id6783243417 · phono.douhouse.com