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hear、bear、heart、learn——同じ ear なのに、なぜ発音がバラバラなのか

まず一つの単語から。tear は「涙」の意味にも、「引き裂く」の意味にもなります。綴りは同じ5文字なのに、発音はまったく違う。これはタイプミスでも勉強不足でもなく、英語という言語そのものの性質です。ear という綴りはいくつもの異なる音に対応していて、どの単語がどの音になるかは、綴りだけでは決まりません。ほとんど覚えるしかない部分です。

とはいえ、この一見バラバラな単語群は、3つのパターンと、パターンに属さない例外語2つに整理できます。

パターン1:語末の "-ear" は多くの場合 /ɪə/(英)/ /ɪr/(米)

hear、dear、near、clear、year、fear、spear、rear——これらは ear が単語の最後にそのまま来て、舌を前に出しながら滑るような音になります。

これがいちばん大きなグループで、基本の前提です。語末の "-ear" を見たら、まずこの音を疑ってください。

パターン2:少数の例外語が /eə/(英)/ /er/(米)になる

ところが、パターン1と綴りがそっくりなのに、まったく違う音になる単語が数語あります。bear、wear、pear、swear、そして「引き裂く」の動詞 tear です。

この例外リストは5語程度しかありません。パターン1に従う(はるかに多い)単語をすべて覚えるより、この短い例外リストを覚えるほうがずっと楽です。

冒頭の tear に戻ると、「涙」の tear はパターン1に従い、英 /tɪə/・米 /tɪr/。「引き裂く」の tear は例外リストに入り、英 /teə/・米 /ter/。綴りが同じで意味も発音も違う——英語の中でもこの綴りの癖から生まれた、珍しい同綴異音語の一つです。

パターン3:語末ではなく、後ろに子音が続く ear は /ɜː/(英)/ /ɜːr/(米)

learn、earn、early、earth、heard、pearl、yearn——これらの単語では ear が語の最後ではなく、後ろに子音字が続きます。この位置に来ると、母音はほぼ必ず一つの中舌の長母音につぶれます。

このパターンは安定していて、ear が語末ではなく、同じ単語内で後ろに子音字が続いていれば、この音になると考えて大きく外しません。

残るのは heart と hearth——完全な例外

heart と hearth は、上の3パターンのどれにも当てはまりません。ここでの ear は /ɑː/(英)/ /ɑːr/(米)、"car" と同じ母音になります。

これは古い綴りがそのまま残った化石のようなもので、影響を受ける常用語は実質この2語だけです。規則を探すより、この2語をそのまま覚えるのが早道です。

実際の使い方

新しい ear 付きの単語を見たら、まず「語末にあるか」を確認します。語末なら基本はパターン1(/ɪə/)——ただし bear、wear、pear、swear、動詞の tear という短い例外リストに入っていればパターン2(/eə/)。語末ではなく、すぐ後ろに子音が続くならパターン3(/ɜː/)。heart と hearth は個別の単語としてそのまま覚えてください。

新しい ear の単語がどの音になるか迷ったら——PHONO はカメラを向けるだけで英文を単語ごとに IPA 表示し、米英どちらの音声も聞けます。自分でパターンを推測する必要はありません。
ダウンロード:https://apps.apple.com/us/app/phono-english-phonetics-ipa/id6783243417 · phono.douhouse.com