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bird の「アー」は2拍じゃない——ひとつの母音を、うっかり半分に割っていませんか

bird、work、her、learn。この「アー」を発音するとき、多くの学習者は無意識に2つの動作に分けています。まず曖昧な「ア」、それから舌を巻いて「アー」。まるで2拍のようですが、英語話者はこれを最初から最後まで1つの動作、1拍として発音しています。

これは母音+子音ではなく、独立した1つの母音

発音記号では /ɜː/(イギリス式)または /ɝ/(アメリカ式)と書き、bird、work、her、learn、turn、girl、first、nurse に現れます。作り方は、舌先を軽く上後方に巻き上げ、上あごには触れず、唇の力を抜き、その形を音の最初から最後まで保ったまま発声する、というものです。舌を巻く動作と声を出す動作は同時に始まり同時に終わります。先に母音を出してから舌を巻き足す、という順番ではありません。

自分で bird を分解して発音してみてください。「ア」と「アー(巻き舌)」がはっきり2つに分かれて聞こえるなら、舌を巻くタイミングが遅すぎます。正しくは、音が出る瞬間にはすでに舌先が巻いた位置にある状態です。

同じ音なのに、綴りは5通り

この母音がやっかいなのは、綴りがほとんど手がかりにならないことです。

5通りの綴りに対して、音はひとつだけ。しかもさらにややこしいのは、or は普段 /ɔː/ と読むことが多い点です(for、north など)。w の直後に来たときだけ /ɜː/ に滑ります。だから word と order は、綴りに or を共有していても、まったく違う母音になります。

混同しやすい組み合わせ

イギリス式とアメリカ式:舌を巻くか巻かないか

アメリカ英語は rhotic(母音の後ろの r を必ず発音する)なので、/ɝ/ はもともと「巻いた母音」です。イギリス式(RP)は non-rhotic で、語末や子音の前の r は発音しません。だから /ɜː/ は舌を巻かない、ただの長い中舌母音になります。どちらにしても、母音+別動作の r ではなく、ひとつの連続した音である点は同じです。むしろ舌を巻く必要がないイギリス式のほうが、最初の練習には向いています。ただの長母音として、形を崩さず保つだけでいいからです。

練習方法

鏡を見ながら her と言ってみてください。唇は最初から最後まで動かないはずです。アメリカ式を練習するなら、声を出す前に舌先を巻いた位置に置いてから発声します。そのあと bird、work、her、learn、first を続けて言い、それぞれ途切れなく一つの母音として発音してみてください。

「er」の綴りが何拍になるのか、舌を巻くべきかどうか迷ったら——PHONO はカメラを向けるだけで、英文を単語ごとに IPA で表示し、米英どちらの音声も聞き比べられます。
ダウンロード:https://apps.apple.com/us/app/phono-english-phonetics-ipa/id6783243417 · phono.douhouse.com