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"turn it off" は3語ではなく1語に聞こえる——見落とされがちな子音+母音のリンキング

単語ひとつひとつは正確に読めるのに、文にすると急にぎこちなくなる。相手も聞き取りに苦労する。多くの場合、個々の音が間違っているわけではありません。すべての単語を独立した塊として読んでいることが原因で、それはネイティブの話し方とは違う音の組み立て方だからです。

ルール:子音で終わる語+母音で始まる語 → ひとつにつながる

英語の音節には強い傾向があります。可能なら子音で始まりたい、というものです。だから、ある単語が子音で終わり、次の単語が母音で始まると、その最後の子音は次の単語のほうへ滑り込み、ふたつの単語がひとつの単語のように聞こえます。

これは「早口だから」起きるのではありません。ゆっくり丁寧に話しても起きます。英語が音節を組み立てる仕組みそのものであって、手抜きではありません。

例(スラッシュの中は実際に聞こえる発音):

注目してほしいのは、綴りはまったく変わっていない点です。turn は turn のまま。変わるのは「音がどうグルーピングされるか」だけ——最後の子音が、次の母音のほうへ引っ越していきます。

日本語話者が特につまずきやすい理由

日本語は基本的に開音節(子音+母音)が単位で、一音一拍、境界がはっきりしています。この感覚を英語に持ち込むと、単語と単語の間に無意識に小さな間、時には声門閉鎖のようなものを入れてしまい、turn / it / off をそれぞれ独立した塊として発音することになります。ネイティブの耳には英語は連続した音の流れとして聞こえているので、こちらが入れる間はすべて「本来ないはずの区切り」として響き、単語をよく知っていてもぎこちなく、聞き取りにくい発音になってしまいます。

これはリスニングでも同じことが起きます。turn、it、off を単語としては知っているのに、実際の会話でつながって発音されると聞き取れない——それは、本来存在しない「単語ごとのはっきりした切れ目」を待ってしまっているからです。

練習法:綴りを組み替えてから声に出す

ルールを丸暗記する必要はありません。やることはひとつ:「子音で終わる語+母音で始まる語」を見つけたら、それをひとつの単語のつもりで読む、それだけです。

not at all で試してみましょう。まず not・at・all を別々の単語として読んでみてください。ぶつ切りな感じがするはずです。次に、ひとつの単語として no-ta-TALL、強勢は all に。二回目のほうが少し曖昧に聞こえるはずです。その曖昧さが正解です。

an apple も同様に。an(間)apple ではなく、ə-NAPPLE——n がそのまま母音へ滑り込みます。

成立する条件はひとつだけ

前の単語が子音の「音」で終わり(綴り字ではありません)、後ろの単語が母音の「音」で始まるときだけ起こります。stop it はつながって sto-PIT になりますが、stop now はつながりません(now は子音で始まるため)。判断基準はつねに耳で聞こえる音であり、書かれた文字ではありません。

どこでリンキングが起きるか、実際にどう聞こえるか知りたいですか?PHONO はカメラを向けるだけで英文を単語ごとに IPA表示し、米英どちらの自然な連結発音(ナチュラルスピード)も再生できます。
ダウンロード:https://apps.apple.com/us/app/phono-english-phonetics-ipa/id6783243417 · phono.douhouse.com