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「un- は弱く読む」は誤解——否定の接頭辞はシュワー化しない

「強勢のない音節は弱く読む」というルールを覚えたばかりの人がよくやる失敗があります。unhappy の un- を /ən/ とあいまいに読んでしまい、disagree の dis- まで軽く潰してしまうことです。どちらも実は間違いで、理由を知っておく価値があります。

否定の接頭辞は、強勢がなくても弱化しない

un- と non- は、強勢の有無に関係なく、母音がはっきりしたまま変わりません。

理由はシンプルです。この音節は「否定」という語の核心的な意味を担っています。ここをあいまいにすると、happy と unhappy が話し言葉の中でほとんど区別できなくなってしまいます。英語の弱化は労力を省くための仕組みであって、意味を消すための仕組みではありません。

dis- も同じ扱い

in- も弱化せず、代わりに形を変える

in- でおもしろいのは、弱化するかどうかではなく(しません)、後に続く子音によって形そのものが変わることです。これを同化と呼びます。

これは綴りの気まぐれな変化ではありません。先に発音が変わり、綴りがそれに合わせて変わったのです。しかも、この規則は「否定の意味かどうか」とは無関係です。inform /ɪnˈfɔːm/ や invent /ɪnˈvent/ の in- は語根の一部で「不」の意味はまったくありませんが、同じ同化規則が働きます。

練習:まず接頭辞を見分ける

un-/non-/dis- で始まる語を見たら、まずこれらの否定接頭辞かどうかを確認します。そうであれば、強勢の有無に関わらず母音をはっきり保ち、習慣であいまいにしないこと。in- で始まる語を見たら、次に続く音を確認します。p/b/m なら im-、l なら il-、r なら ir-、それ以外は in- のままです。

どの否定接頭辞が完全な母音を保ち、どれが im-/il-/ir- に変化するのか——PHONO はカメラを向けるだけで、英文を単語ごとに IPA(強勢つき)で表示し、米英どちらの音声も聞けます。
ダウンロード:https://apps.apple.com/us/app/phono-english-phonetics-ipa/id6783243417 · phono.douhouse.com