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sheep のつもりが cheap に聞こえる理由——伸ばせる音と、伸ばせない音

見落とされがちなすれ違いがあります。sheep と言ったつもりが cheap に聞こえる。wash のつもりが watch に聞こえる。wish と witch の区別がつかない。相手は聞き逃したのではなく、実際に別の単語が届いているのです。

これは暗記でどうにかなる話ではありません。どんな単語でも一瞬でできる、体の動きのテストで見分けられます。

/ʃ/ は「漏れる音」——息が続く限り伸ばせる

/ʃ/ を出すときは、舌を上あごの前寄りに近づけて狭いすき間を作り、そこに息を通し続けます。これは摩擦音で、いちばんの特徴は「続く」ことです。息が続く限り、しーっと人を静かにさせるときのように、ずっと伸ばして出し続けられます。

/tʃ/ は「せき止めてから一気に放す」——まったく伸ばせない

/tʃ/ を出すときは、まず舌先が上の歯ぐきにぴったりとくっついて、息の流れを完全にせき止めます(この部分は /t/ とまったく同じ)。そのあと一気に開放されて、短い /ʃ/ が飛び出します。これは破擦音——せき止めてから放す、一瞬の出来事です。せき止めている部分は伸ばしようがなく、放たれる部分もほんの一瞬で終わります。

自己診断:2秒伸ばせるかどうか

単語を1つ選んで、最初の子音を伸ばしてみてください。sheep なら伸ばせます——「しーーーっぷ」、舌の位置はまったく動きません。cheap は伸ばせません。無理に伸ばそうとすると、せき止める部分がないただの /ʃ/ になってしまい、気づかないうちに単語自体が変わっています。このテストがルールの暗記より頼りになるのは、記憶ではなく実際の動きそのものを確認できるからです。

この一つの動きだけが違いを作るペア

8組、意味はすべて無関係。違うのは最初の半瞬間だけです。

日本語話者がこの2音を混同しやすい理由

日本語の「シ」や「シュ」は /ʃ/ に近い音を含みますが、日本語の音の体系では、せき止めてから放す破擦音(「チ」に近い動き)と、せき止めずに続ける摩擦音との境界が、英語ほどはっきり体で使い分けられていません。その結果、口はどちらの単語でも似たような動きに落ち着きやすく、耳もその違いを拾いにくくなります。

練習法:まず別々に、それから交互に

最初は /ʃ/ だけ——she、shop、wish、fish を、必要以上に長く最初の音を伸ばして、本当に持続できることを確かめます。次に /tʃ/ だけ——chip、chop、watch、catch を、せき止める動作を大げさなくらい意識して練習します。両方が別の動きとしてはっきり感じられるようになってから、上のペアを交互に読んでみてください。sheep-cheap-sheep-cheap——実際に2種類の動きをしているか、それとも同じ「シー」を2回言っているだけか、毎回確認しながら。

ある単語の最初が「伸ばせる音」か「せき止める音」か迷ったら——PHONO はカメラを向けるだけで、英文を単語ごとに IPA で表示し、米英どちらの音声も聞き比べられます。
ダウンロード:https://apps.apple.com/us/app/phono-english-phonetics-ipa/id6783243417 · phono.douhouse.com