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nation、vision、special――語尾はバラバラなのに、読み方はたった1つのルール

単語帳を眺めていると、英語の語尾はやたら種類が多く見えてきます。nation、vision、musician、special――綴りだけ見ると4つとも別物で、それぞれ個別に覚えなければいけない気がしてきます。

でも中身は同じ現象です。t・c・s のあとに i が来て、さらに母音字が続くという並びは、ほぼ必ず /ʃ/(まれに /ʒ/)に変わり、しかもその音節は絶対に強勢を持ちません。強勢はいつも1つ前の音節に来ます。

-tion:いちばん多いパターン。ほぼ例外なく /ʃən/

前にどんな文字が来ても、-tion は /ʃən/。しかも強勢は必ずその直前の音節に落ちます。infor-MA-tion、edu-CA-tion。-tion を見た瞬間、読み方と強勢の位置が同時にわかるということです。

-cian:職業名専用。読み方は同じ /ʃən/

-tial / -cial:形容詞バージョン。/ʃəl/

-sion だけが分岐する。直前の音で決まる

直前が子音(n、l、ns など)→ -tion と同じ /ʃən/:

直前が母音 → /ʒən/。英語でもっとも珍しい子音 /ʒ/ が安定して現れる、数少ない場所のひとつです。

感覚としては、直前が母音だと口の構えがゆるいまま流れ込んで濁り /ʒ/ になり、直前が子音だと口がすでに引き締まっているので /ʃ/ のほうが自然、というイメージです。

いちばん間違えやすい例外:question

question は /ˈkwesʃən/ になりそうですが、実際は /ˈkwestʃən/――/t/ の音が余分に入って /stʃən/ になります。理由は tion の前にもう一つ /s/ が隠れているから(que-s-tion)。この s が t を通常の「t+i+母音→ʃ」のルートから引き離し、代わりに /tʃ/ としてくっつけてしまうのです。suggestion /səˈdʒestʃən/、digestion /daɪˈdʒestʃən/ も同じ仲間です。-stion を見たら、-tion のルールをそのまま当てはめないでください。

このルールで強勢の位置も一緒に解決する

-tion/-sion/-cian/-tial/-cial の直前の音節には、ほぼ必ず主強勢が来ます。edu-CA-tion、de-CI-sion、es-SEN-tial、mu-SI-cian。単語ごとに強勢の位置を暗記するより、「この語尾を見たら強勢は1つ前」と覚えるほうが早いです。

練習の仕方

アルファベット順に覚えるのはやめて、語尾ごとに単語を仕分けしてみてください。-tion、-cian、-tial/-cial、-sion(子音のあと)、-sion(母音のあと)、-stion の6つの山に分けて、それぞれ2、3語ずつ声に出す。1語ずつ覚えるより、ルールごと覚えるほうが定着が早いです。

ある単語の -tion/-sion が /ʃ/ なのか /ʒ/ なのか、強勢はどこに来るのか迷ったら――PHONO はカメラを向けるだけで、英文を単語ごとに IPA と強勢つきで表示し、米英どちらの音声も聞けます。
ダウンロード:https://apps.apple.com/us/app/phono-english-phonetics-ipa/id6783243417 · phono.douhouse.com