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tree が「chree」に聞こえる理由——tr / dr に隠れた破擦音化

多くの学習者は tree や drive を文字通りに読もうとします。t を言って、それから r。結果はゆっくりで角ばった発音になり、英語らしく聞こえません。

原因は t や r 単体の発音ではなく、この二つを分けて読んでいることそのものにあります。

tr と dr は、ネイティブの発音ではほぼ分かれていない

自然な英語の中で、/tr/ はほぼ必ず「chr」に近い音へ、/dr/ は「jr」に近い音へ滑っていきます。tree は「chree」に近く聞こえ、truck は「chruck」に近づきます。dream は「jream」に、drive は「jrive」に近づきます。

これは手抜きではなく、ほぼ避けられない現象です。英語の /r/ は舌先を後ろに引き、上あごに触れずに構えます。その直前にある /t/ や /d/ は、この引き込みに引っ張られて摩擦が強くなり、/tʃ/(ch の音)や /dʒ/(j の音)へと寄っていきます。

実際の例

綴りは変わらず、辞書でも /tr/ /dr/ のまま表記されます。変化するのは実際の音だけです。だからこそ、これらの単語はリスニングでつまずきやすいのです——耳が待っているのは教科書通りの「t + r」で、実際に聞こえてくるのは滑った音だからです。

なぜ自分の tr / dr はネイティブっぽく聞こえないのか

t と r を別々の文字として読むと、その間に小さな間や、はっきり破裂した t が入り込みがちです。ネイティブの発音にはその間がありません。t や d は、後ろに引いた r の構えへほとんど直接滑り込み、その継ぎ目に生まれる摩擦が ch / j のような響きを作っています。

練習の方向

ルールを覚えて意識的に当てはめる必要はありません。順番を逆にしてみてください。先に r の構え(舌先を後ろに引き、上あごに触れない位置)を作り、そこへ t や d を軽く滑り込ませる——先に独立した t をはっきり出してから r を始める、という順番をやめるのです。

truck と chuck を並べて言ってみてください。うまくできていれば、truck は思っていたより chuck に近く聞こえるはずです。それが正しく摩擦が乗っている証拠です。

truck や dream が実際どう聞こえるか、単語ごとに確認したいときは。PHONO はカメラを向けるだけで英文を単語ごとに IPA 表示し、米英どちらの音声も聞けます。
ダウンロード:https://apps.apple.com/us/app/phono-english-phonetics-ipa/id6783243417 · phono.douhouse.com