car は「カー」?「カーr」?アメリカ英語とイギリス英語で混同しやすい3つの違い
同じ単語なのに、アメリカのドラマとイギリスのドラマで発音が違う——car、water、can't。聞いていて混乱したことはありませんか。
アメリカ英語とイギリス英語の違いは、思うほど複雑ではありません。日常で本当に紛らわしいのは、次の3か所に集中しています。この3つを押さえれば、聞いた瞬間に区別できます。
違い1:語尾の r ——アメリカは巻き舌、イギリスは発音しない
子音の前や語尾にある r が、いちばん分かりやすい境界線です。アメリカ英語は r をしっかり発音し、イギリス英語はそれを落として長母音だけを残します。
- car:アメリカ /kɑːr/(r あり)、イギリス /kɑː/(r なし)
- hard:アメリカ /hɑːrd/、イギリス /hɑːd/
アメリカ英語は「厚み」があり、イギリス英語はすっきりしています。
違い2:文字 a ——アメリカは /æ/、イギリスは /ɑː/ が多い
ある単語のグループでは、アメリカ英語が平たい前寄りの /æ/ を使い、イギリス英語は長く奥寄りの /ɑː/ を使います。これが出ると、一気に発音が分かれます。
- can't:アメリカ /kænt/、イギリス /kɑːnt/
- dance /dɑːns/、bath /bɑːθ/、glass /ɡlɑːs/ ——どれもイギリス /ɑː/ とアメリカ /æ/ の典型
can't だけ覚えておけば十分です。ほぼ両者の「リトマス試験紙」になります。
違い3:母音にはさまれた t ——アメリカは濁る、イギリスははっきり
母音と母音にはさまれた t は、アメリカ英語では「手を抜いて」舌先を軽くはじき、ほとんど d のように聞こえます。イギリス英語は、はっきりした /t/ で読みます。
- water:アメリカは「wader」に近く、イギリスははっきりした /ˈwɔːtə/
- better、city も同じで、アメリカの t は d に近いはじき音になります
だからアメリカ英語はなめらかに、イギリス英語はきっちり聞こえるのです。
まとめ:どちらの発音も正しく、優劣はありません。大切なのは、どちらか一方を選んで、それを貫くこと。 car はアメリカ、water はイギリス、と混ぜて読むのがいちばん中途半端に聞こえます。
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