← 記事一覧

「wery well」になっていませんか?——/v/ と /w/ を一発で区別する方法

多くの学習者は、自分が /v/ と /w/ を混同していることに気づいていません。混同していても意味はだいたい通じてしまうからです——vet と言ったつもりが wet に聞こえても、前後の文脈でなんとなく伝わる。けれど、この「惜しい」音があちこちに散らばっていると、相手はずっと推測しながら聞くことになり、自分でも「何かが違う」という感覚だけが残ります。

原因ははっきりしています。日本語には英語の /w/ に近い音(わ行)はありますが、/v/ にあたる音は存在しません。だから綴りが v でも、口はすでに持っている一番近い音——/w/ か、あるいは /b/——に流れてしまいます。

この二つの音の違い

/v/ は摩擦音です。上の前歯を下唇に軽くのせ、その隙間から息を押し出しながら、声帯を振動させ続けます。摩擦音なので伸ばすことができ、「ヴーーー」と小さなモーターのように鳴らし続けられます。

/w/ はわたり音(グライド)です。唇を丸めて前に突き出す——ろうそくの火を吹き消す直前のような形です。歯は唇にまったく触れません。摩擦らしい摩擦もなく、すぐ次の母音へ滑り込みます。/w/ は単独で伸ばすことができず、伸ばそうとすると母音 /uː/ に変わってしまいます。

いちばん早いセルフチェック:伸ばせるかどうか

vet という単語で試してください。/v/ の部分で止まってみて、そのまま「ヴーー」と伸ばせるか。上の前歯が下唇に触れているのを感じるか。次に wet を試します。唇は丸く、歯は唇に触れず、音は伸ばそうとしても止まらずに流れていくはずです。

もし vet を伸ばそうとしても止まらない、歯が下唇に触れている感覚もない——それは両方とも /w/ を発音している合図です。

この違いだけを取り出す最小対立対

vine-wine、vet-wet、vest-west、veil-wail と続けて発音し、鏡で口元を見てください。v の単語では上の前歯が下唇にのっているはずです。w の単語では唇が小さく丸く、歯はまったく見えているはずです。

なぜこの違いをわざわざ練習する価値があるのか

very well の v をすべて w に置き換えると wery well になります。たいてい意味は通じますが、アクセントの目印として残ります。もっと大きいのは聞き取り側の問題です。自分の口でこの違いを作れないと、耳もその違いを拾いにくくなり、速い会話の中で vet と wet、vine と wine を文脈だけで判断することになります。

練習の順番:まず形、それから音

いきなり単語を読むと、いつもの癖に戻りがちです。まず音を出さずに、形だけ練習してください。上の前歯で下唇を軽く挟んで止める、その感覚を覚える。次に、歯をまったく使わず、唇だけを丸めて突き出す。この二つの形を、音を出さずに何度か切り替えて、顎と唇に「これは別々の動きだ」と覚えさせます。そのあとで vet-wet、vine-wine に戻り、今練習した形と音を合わせてみてください。

自分の v が本当に下唇に触れているのか、それとも w になってしまっているのか——PHONO はカメラを向けるだけで英文を単語ごとに IPA で表示し、米英どちらの音声も聞き比べられます。
ダウンロード:https://apps.apple.com/us/app/phono-english-phonetics-ipa/id6783243417 · phono.douhouse.com