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なぜ "Call him" が "call 'im" に聞こえるのか——文中で消える h

him、her、them。単語としては単純で、わざわざ発音記号を確認する人はいません。/h/、/ɪ/、/m/、三つの音、誰でも読めます。

ところが実際の会話の中では、これらの単語は辞書通りにはほとんど発音されません。

代名詞には「単独用」と「文中用」の二つの発音がある

"Who's that?" と聞かれて "Him." と答えるとき、この him は単独で強く読まれ、/h/ ははっきり残ります。ところが動詞の直後、文の途中に入ると形が変わります。

なぜそうなるのか:二つの子音に挟まれた h から真っ先に消える

これらの代名詞の頭にある /h/ は、もともと英語の中でもっとも力の要らない子音の一つです。直前が別の子音——call の l、ask の k——で終わっていると、話し手は労力を省くためにこの h を飛ばし、前の語の子音をそのまま代名詞の母音へ滑り込ませます。これは怠けているのでも不明瞭に話しているのでもなく、ほぼすべてのネイティブが従う連結発音の決まったルールです。ニュースキャスターも例外ではありません。

逆に、代名詞の前が母音で終わっている場合や、代名詞自体が節の頭に来て強調される場合は、h は残ります。

これがある種の聞き取れなさの正体

call も him も単語としては完全に知っているのに、つなげると聞き取れない——それは、決して来ない明瞭な版を待っているからです:/kɔːl/ と /hɪm/。実際に話されているのは /kɔːlɪm/ という一続きの塊です。これはリスニング力の問題ではなく、単語帳で教わる発音と、実際の会話の発音がそもそも別のシステムだということです。

練習は「分けて」から「くっつけて」

call him、tell her、ask them、give him、help her のような組み合わせを選びます。まずそれぞれの単語をゆっくり完全な形で発音し、次に h をあえて落とし、代名詞の母音を短くあいまいにして、二語が溶接されたように感じるまで練習します。「消える」という動作をわざと再現することは、原速の音声をただ真似るよりも早く体に馴染みます。

どの単語がつながるのか、どこで h が消えるのか——PHONO はカメラを向けるだけで英文を単語ごとに IPA で表示し、文全体の連結発音も米英どちらの音声で確認できます。
ダウンロード:https://apps.apple.com/us/app/phono-english-phonetics-ipa/id6783243417 · phono.douhouse.com