witch と which は同じ発音?wh- で始まる単語、ルールはたった2つ
what、when、where、white、which、who、whose、whole——どれも見慣れた単語なのに、wh をどう読むのか誰も教えてくれません。辞書を見ると /w/ と書いてあったり /h/ と書いてあったりして、規則性がないように見えます。
でも実際はとてもシンプルで、ルールは2つだけ。例外もそのまま覚えられるくらい少数です。
ルール1:ほとんどの wh- 単語は /w/、h は発音しない
- what /wʌt/
- when /wen/
- where /weər/
- why /waɪ/
- white /waɪt/
- which /wɪtʃ/
最後の which に注目してください。which と witch は現代英語ではまったく同じ発音で、どちらも /wɪtʃ/ です。聞き間違いではなく、もともと同音異義語なのです。同じように whale(クジラ)と wail(泣き叫ぶ)も、今ではほとんどの話者が同じ /weɪl/ で発音します。
歴史的には wh は /hw/ という独自の音——/w/ の前に軽く息を吐く音——を持っていました。スコットランドやアイルランドの一部のアクセント、アメリカ南部の一部では今もこの区別が残っていて、which /hwɪtʃ/ と witch /wɪtʃ/ を聞き分けられます。しかし主流のアメリカ英語・イギリス英語ではとうの昔に /w/ へ統合されました。言語学ではこれを "wine-whine merger" と呼びます。学習者としては /w/ だけ覚えれば十分で、/hw/ は気にしなくて大丈夫です。
ルール2:wh の後に o が来ると /h/、逆に w が発音されない
このパターンだけ逆転します。数が少ないので全部挙げます。
- who /huː/
- whom /huːm/
- whose /huːz/
- whole /hoʊl/
並べて比較すると分かりやすいです。where /weər/ の w は発音しますが、whose /huːz/ の w は発音しません。この2グループは見た目がよく似ているのに発音が正反対で、だからこそ混同しやすいのです。
なぜこうなるのか
英語では綴りが発音を正確に予測できないことはよくありますが、wh- は珍しく「1つのルールでほぼ全部カバーできる」パターンです。後ろに o が来るかどうかだけ確認すればよく、来れば /h/、来なければ /w/。本当の例外は whore くらいで、日常会話ではほとんど出てきません。
練習:2つのグループを分ける
where /weər/ – who /huː/、what /wʌt/ – whose /huːz/、white /waɪt/ – whole /hoʊl/ を続けて発音してみてください。前の単語は唇を丸めて /w/ を出し、後ろの単語は喉から息を出すだけの /h/ で、唇はまったく動きません。
wh- の単語が /w/ なのか /h/ なのか迷ったら——PHONO はカメラを向けるだけで、英文を単語ごとに IPA で表示し、米英どちらの音声も聞けます。どの文字が発音されないのか、一目で分かります。
ダウンロード:https://apps.apple.com/us/app/phono-english-phonetics-ipa/id6783243417 · phono.douhouse.com