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box は /ks/、exam は /gz/、xylophone は /z/――同じ X なのに、なぜ読み方が違うのか

多くの学習者は X を「クス」という一つの音だと思っています。ところが exam では濁って /gz/ になり、xylophone は語頭からいきなり /z/、anxious に至っては /kʃ/ という音に変わります。同じ文字なのに4通りの読み方があり、綴りを見ただけでは判断できません。

でも安心してください。これはでたらめではありません。X の前後に何があるかを見れば、ほぼ判断できます。

パターン1:/ks/――基本の読み方、後ろが子音なら必ずこれ

もっとも多いのがこの音です。

後半のグループに注目してください。X の直後が子音(expensive の p、extreme の t)のときは、アクセントの位置に関係なく必ず無声の /ks/ になります。例外はありません。

パターン2:/gz/――ex の後ろに強勢のある母音が来るとき

X の後ろが母音で、しかもその音節にアクセントがあるとき、X は濁って /gz/ になります。

exhibit の h は発音されないので、実質「ex + 母音」と同じ扱いです。どの単語もアクセントは ex 自体ではなく、その直後の音節に落ちています。

比較:exit はなぜ /ks/ のままなのか

exit /ˈeksɪt/、exercise /ˈeksəsaɪz/、excellent /ˈeksələnt/――これらはアクセントが ex 自体にあり、その後ろの音節は弱くなります。だから X は無声の /ks/ のままです。

覚え方はシンプルです。X の直後の音節にアクセントがあれば → /gz/。弱ければ → /ks/。

パターン3:/z/――語頭に来る、ギリシャ語由来のごく少数の単語

単語が X から始まる場合、そのほとんどはギリシャ語からの借用語で、読み方は /z/ です。

数はそう多くないので、このルールさえ覚えれば語頭の X はもう推測に頼らずに済みます。

パターン4:/kʃ/――X の後ろに -ious や -ual のような接尾辞が来るとき

X の後ろに -ious や -ual のような母音で始まる接尾辞が来ると、パターン2と似た現象が起きますが、今度は /gz/ ではなく /kʃ/ になります。

面白い比較があります。anxious /ˈæŋkʃəs/ とその名詞形 anxiety /æŋˈzaɪəti/――同じ語根なのに、片方は /kʃ/、もう片方は /gz/ になります。違いは後ろに続く接尾辞だけです。X 自体は読み方を決めていません。決めているのは常に前後の環境です。

実際の使い方

初めて見る X の単語に出会ったら、この順番でチェックしてください。語頭にある→/z/。後ろが子音→/ks/。後ろが強勢のある母音→/gz/。後ろが弱い母音→/ks/。後ろが -ious/-ual→/kʃ/。単語ひとつひとつを暗記する必要はなく、この判定の順番さえ覚えておけば、初見の単語でもかなり正確に読めるようになります。

どの読み方をする X なのか迷ったら――PHONO はカメラを向けるだけで英文を単語ごとに IPA表示。綴りの罠に惑わされず、正しい発音がひと目でわかります。
ダウンロード:https://apps.apple.com/us/app/phono-english-phonetics-ipa/id6783243417 · phono.douhouse.com