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yes と my と happy と gym、同じ y なのになぜ発音が毎回違うのか

英語を習い始めたころ、y は「半分子音、半分母音」の扱いにくい文字として片づけられがちです。単語ごとに発音が違って見えるので、y を含む単語をひとつずつ例外として丸暗記してしまう人も少なくありません。

でも y はそこまで気まぐれではありません。単語の中の位置さえ見分ければ、4つの読み方はほぼ予測できます。

位置1:語頭で母音の前にある y は、子音 /j/

単語の先頭にあり、後ろに母音が続く場合、y は子音の /j/ になります。口を後ろの母音の形にしてから、すばやく滑らせるように発音します。

この位置は感覚的にも子音に近いので、あまり迷いません。

位置2・3・4:母音として使われる y は、文字 i と同じルールに従う

厄介なのは、y が単語の中や語末で母音として使われるときです。ここにほとんど語られない近道があります。母音の y を文字 i だと思って、すでに知っている「開音節・閉音節」のルールをそのまま当てはめれば、発音は自動的に決まります。

▸ 強勢があり、後ろを子音でふさがれていない開音節 → 長い /aɪ/(kite の i と同じ)

▸ 強勢があり、後ろを子音でふさがれた閉音節 → 短い /ɪ/(sit の i と同じ)

▸ 強勢がなく、複数音節語の語末にある → 軽く短い /i/。ここが最も間違えやすいポイントです

並べてみると一目瞭然です。happy の語末の y は /i/ であって /aɪ/ ではありません。/aɪ/ になるのは my のほうです。この2つを取り違えるのは非常によくある間違いで、happy を /ˈhæpaɪ/ と読んでしまったり、sky を /skiː/ と読んでしまったりします。

なぜこの近道が成立するのか

英語のつづり字の歴史をたどると、y はもともと i の異体字で、特に語末でよく使われてきました。そのため、開音節・閉音節・強勢のない語末という3つの環境で i が従うルールを、そのまま受け継いでいます。y のためだけに新しいルールを覚える必要はなく、すでに持っている i のルールをそのまま流用できるということです。

練習法:発音する前に分類する

yes、my、gym、happy を並べて、まず「この y は語頭か、それとも語中・語末か」を確認します。語中・語末なら「その音節は開いているか閉じているか、強勢があるかないか」を判断します。分類が終われば発音はほぼ決まっていて、あとは迷わず口に出すだけです。

ある単語の y が /aɪ/ なのか /ɪ/ なのか /i/ なのか迷ったら——PHONO はカメラを向けるだけで、英文を単語ごとに IPA と強勢、音節の形まで表示し、米英どちらの音声も聞けます。
ダウンロード:https://apps.apple.com/us/app/phono-english-phonetics-ipa/id6783243417 · phono.douhouse.com