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標題:measure の真ん中の音、実は /s/ でも /z/ でもない——英語でいちばん珍しい子音 /ʒ/

measure、vision、usual、casual——もう何百回も口にした単語のはずです。でもその真ん中の音、実は一度も正しく /ʒ/ で発音できていないかもしれません。英語の子音の中でいちばん出現頻度が低い音、それが /ʒ/ です。

/ʃ/ の「有声版」

/ʃ/ は she、shop、wash でおなじみの音。舌を硬口蓋の前寄りに近づけ、狭いすき間から息を押し出す、声帯は震えない音です。/ʒ/ は舌の位置も口の形も /ʃ/ とまったく同じ。違うのは声帯を震わせるかどうかだけ。/s/ から /z/ が生まれるのと同じ関係です。喉に指を当てて sh と言い、続けて measure の真ん中の音を出してみてください。後者だけ喉が震えるのがわかるはずです。

なぜこの音はいつも間違えられるのか

ネイティブは幼いころに自然と身につけて、その後は意識すらしません。でも学習者にとっては手がかりが少ない音です。th を見れば /θ/ だとわかるような、決まった綴りの合図がないからです。/ʒ/ は目立たない綴りの裏に隠れています。

決まった文字に対応しないぶん、多くの学習者は近くにある別の音で代用してしまいます。声帯の震えを止めて /ʃ/ にしてしまう(vision が「ヴィシュン」に近くなる)か、逆に強く出しすぎて /dʒ/ に寄せてしまう(measure に余計な破裂が混じり「メジャー」の「ジャ」寄りになる)か。どちらも意味は伝わりますが、単語の質感は確実に変わってしまいます。

外来語の目印としての役割

/ʒ/ は英語本来の単語の語頭にはほとんど現れません。この音が出てくる単語の多くは、何百年も前にフランス語から取り入れられ、まだ完全には英語化していない語です。genre や déjà vu の語頭に /ʒ/ が残っていると、どこか「外来語らしさ」を感じさせるのはそのためです。garage はこの分裂をわかりやすく示す例で、アメリカ英語は語末にフランス語風の /ʒ/ を残す一方(/ɡəˈrɑːʒ/)、イギリス英語ではしばしば /dʒ/ に硬化します(/ˈɡærɑːdʒ/)。同じ単語なのに、子音そのものが違うのです。

練習法

綴りの規則を覚えようとせず、すでに持っている /ʃ/ から出発するのが近道です。she、wash を繰り返して舌の位置を体に覚えさせたら、口の形はそのままに声帯だけ震わせる——それが measure、vision、usual です。練習には confusion /kənˈfjuːʒn/ がおすすめ。語頭から /fjuː/ まではふつうに、真ん中の音だけゆっくり伸ばして、震えているか、余計な破裂が混じっていないかを確認してみてください。

measure、pleasure、vision、usual、casual——この五語がスムーズに言えれば、日常会話に出てくる /ʒ/ のほとんどをカバーできます。

ある単語の「あの音」が /ʒ/ なのか /ʃ/ なのか /dʒ/ なのか、迷ったことはありませんか。PHONO はカメラを向けるだけで、英文を単語ごとに IPA で表示し、米英どちらの音声も聞けます。
ダウンロード:https://apps.apple.com/us/app/phono-english-phonetics-ipa/id6783243417 · phono.douhouse.com